今さら聞けない受注型ビジネスモデル|他社と差をつける実践ポイント付き

スモールビジネス戦略室

今さら聞けない受注型ビジネスモデル|他社と差をつける実践ポイント付き

24/12/11

きのぷー
きのぷー

こんにちは、たかみかんブログへようこそ(*> ᴗ •*)ゞ

今日は、いわゆる「受注型」のビジネスモデルについて、概要・特徴・メリット・デメリット・典型事例・強みに変えるポイントなどを深掘りしてみます。

早速行ってみましょう!

今日のお題:今さら聞けない受注型ビジネスモデル|他社と差をつける実践ポイント付き

はじめに

あなたのビジネスは、顧客から「こんなものを作ってほしい」「この課題を解決してほしい」という依頼を受けてから始まりますか?

もしそうなら、それは「受注型ビジネスモデル」かもしれません。

この記事では、多くの企業が採用している「受注型ビジネスモデル」について、その基本から、メリット・デメリット、そしてビジネスをさらに成長させるためのポイントまで、分かりやすく解説します。

受注型ビジネスモデルとは?

受注型ビジネスモデルとは、顧客から注文(受注)を受けてから、製品の生産やサービスの提供を開始するビジネスモデルのことです。

顧客の具体的な要望や仕様に基づいて個別に開発・製造・提供するため、「オーダーメイド型」や「BTO(Build to Order)」とも呼ばれます。

このモデルの対極にあるのが、企業が市場の需要を予測してあらかじめ製品を作り、在庫として保有する「見込み生産型」です。

スーパーや家電量販店に並んでいる商品の多くは、見込み生産型にあたります。

受注型見込み生産型
生産開始のタイミング顧客からの注文後需要予測に基づく事前生産
製品・サービス個別仕様、カスタマイズ標準化された仕様
在庫原則なし(材料在庫のみ)製品在庫あり
価格個別見積もり標準価格
向いている市場多様・個別ニーズ大量消費・標準化ニーズ

受注型ビジネスモデルのメリット(強み)

受注型ビジネスには、多くの利点があります。

1. 在庫リスクが低い

最大のメリットは、製品在庫を抱えるリスクがないことです。

注文を受けてから生産するため、売れ残りや過剰在庫による保管コスト、廃棄ロスが発生しません。これにより、キャッシュフローの悪化を防ぐことができます。

2. 高い顧客満足度

顧客一人ひとりの具体的な要望に細かく応えることができるため、満足度の高い製品・サービスを提供しやすいのが特徴です。

完成品が顧客の期待にぴったり合致すれば、強い信頼関係を築くことができ、リピートオーダーや紹介にも繋がりやすくなります。

3. 資金繰りの見通しが立てやすい

特に規模の大きな案件では、契約時に「前受金(手付金)」を受け取ることが一般的です。

これにより、生産や開発にかかる初期費用を顧客からの支払いで賄うことができ、キャッシュフローを安定させやすいというメリットがあります。

4. ニッチな市場に対応できる

大量生産には向かない特殊な仕様や、特定の顧客層だけが求めるようなニッチなニーズにも柔軟に対応できます。

大企業が参入しにくい領域で、独自のポジションを築くことが可能です。

受注型ビジネスモデルのデメリット(弱み)

一方で、受注型ビジネスには特有の課題も存在します。

1. 収益が不安定になりがち

受注の有無や案件の規模によって、月ごとや四半期ごとの売上が大きく変動しやすいという弱みがあります。

仕事が途切れる「閑散期」が生まれるリスクがあり、経営が不安定になる可能性があります。

2. 生産効率を上げにくい

案件ごとに仕様が異なるため、業務の標準化が難しく、生産効率が上がりにくい傾向があります。

毎回ゼロから設計・開発を行う部分が多くなると、リソースが逼迫し、利益率の低下を招くこともあります。

3. 納品までのリードタイムが長い

注文を受けてから生産を開始するため、顧客が製品やサービスを手にするまでの時間(リードタイム)が長くなります

短納期を求める顧客のニーズには応えにくい場合があります。

4. 価格競争に陥りやすい

技術や品質で明確な差別化ができていない場合、複数の競合他社と相見積もりになることが多く、厳しい価格競争に巻き込まれやすくなります

その結果、十分な利益を確保できないまま案件を受注してしまうケースも少なくありません。

5. 顧客への依存度が高まる

売上の多くを特定の数社に依存している場合、その顧客の経営状況や方針転換によって、自社の経営が大きく左右されるリスクを抱えることになります。

受注型ビジネスモデルの典型的な事例

私たちの身の回りには、多くの受注型ビジネスが存在します。

  • 建設・建築業: 注文住宅、リフォーム、商業ビルの建設など
  • IT・ソフトウェア開発: 企業の業務システム開発(SIer)、Webサイト制作、スマートフォンアプリ開発など
  • コンサルティング業: 経営戦略、IT導入、人事など、企業の課題解決を支援するサービス
  • デザイン・制作業: ロゴやパンフレットのデザイン、広告制作、映像制作など
  • 製造業(BtoB): 顧客の工場で使われる特殊な産業機械や、特注の部品製造など
  • 士業・クリエイター: 弁護士や税理士への相談、イラストレーターやライターへの制作依頼など

弱みを「強み」に変える!成功への5つのポイント

収益の不安定さや価格競争といった弱みを克服し、受注型ビジネスを成功に導くためには、いくつかの戦略が考えられます。

1. 「専門性」を磨き、ブランディングを確立する

「〇〇の課題なら、あの会社に頼めば間違いない」という圧倒的な専門性や得意分野を確立しましょう。

特定の技術、業界知識、課題解決能力に特化することで、他社との差別化を図り、価格競争から脱却できます。

ブログやSNS、セミナーなどを通じて専門知識を発信し、自社のブランドを構築することが重要です。

2. 業務プロセスを「標準化・仕組み化」する

案件ごとに業務がバラバラになるのを防ぐため、共通する作業を洗い出し、テンプレートやマニュアルを作成しましょう。

見積もり作成、プロジェクト管理、品質チェックなどのプロセスを標準化することで、業務効率は飛躍的に向上します。

また、積極的にITツールを導入することも有効です。

3. 顧客との「長期的関係」を築く

納品して終わりの「点」の関係から、保守・運用、改善提案、定期的なコンサルティングなど、継続的に価値を提供する「線」の関係へと発展させましょう。

顧客のビジネスに深く関与し、信頼できるパートナーとしての地位を築くことで、安定的な収益(リカーリングレベニュー)を生み出すことができます。

4. 自社の「プロダクト・サービス」を開発する

受注業務で培った知識やノウハウは、貴社にとって貴重な資産です。

その資産を活かして、多くの顧客が共通して抱える課題を解決するような自社プロダクトやパッケージサービスを開発しましょう。

これが成功すれば、受注型ビジネスの不安定さを補う、安定した収益の柱となり得ます。

5. 強力な「パートナーシップ」を構築する

自社だけでは対応できない大規模な案件や、専門外の領域を含む案件に対応するため、他の専門家や企業との連携(パートナーシップ)を強化しましょう。

互いの強みを持ち寄ることで、より付加価値の高い提案が可能になり、新たなビジネスチャンスが生まれます。

まとめ

受注型ビジネスモデルは、在庫リスクが低く、顧客満足度を高めやすいという大きなメリットを持つ一方で、収益の不安定さという課題を抱えています。

しかし、その弱点は、戦略次第で大きな強みに変えることができます。

  • 専門性を確立し、
  • 業務を効率化し、
  • 顧客と長期的な関係を築き、
  • 得た知見を自社サービスに転換し、
  • 信頼できるパートナーを見つけること。

これらのポイントを意識することで、あなたのビジネスは価格競争から一歩抜け出し、顧客から選ばれ続ける、安定して成長する企業へと進化していくはずです。

本記事が、その一助となれば幸いです。

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