こんぬづわー、元・盛岡市地域おこし協力隊きのぷーです (*> ᴗ •*)ゞ
今回は、そんな観光業以外の事業者が自社資源を観光素材として活かすコツを、7つに整理してご紹介します。是非最後までお付き合いください(^∀^)ノ
早速行ってみましょう!
今日のお題:あなたの会社の“当たり前”が宝物に変わる。観光業以外の事業者が「観光素材」で成功する7つの秘訣
はじめに
「うちは観光業じゃないから関係ない」――。
地域の観光振興やインバウンド需要の話を聞いても、自社には縁遠いと感じている製造業、建設業、農業、小売業の経営者や担当者の方も多いのではないでしょうか。
しかし、その考えは非常にもったいないかもしれません。
実は今、旅行者のニーズは
「見る観光(観光名所巡り)」から「する観光(コト消費・体験)」
へと大きくシフトしています。
その土地ならではの文化や、人々の暮らし、ものづくりの現場にこそ、旅行者が求める「特別な体験」が眠っているのです。
この記事では、観光業ではない事業者が、自社の強みや“日常”を魅力的な「観光素材」に変え、新たなビジネスチャンスを掴むための7つの秘訣を、具体的な事例とともにご紹介します。
秘訣1:自社の“日常”を「非日常」というレンズで覗いてみる
毎日繰り返される作業風景、当たり前にそこにある機械や道具。
それらは、そこで働く人々にとっては「日常」そのものです。
しかし、一歩外に出れば、それは多くの人にとって見たことのない「非日常」の世界です。
- 製造業の工場:製品がベルトコンベアを流れる様子、職人の精密な手作業
- 農業の現場:旬の野菜や果物の収穫作業、広大な畑の風景
- 伝統工芸の工房:使い込まれた道具、素材から作品へと変わる過程
これらはすべて、訪問者にとって新鮮な驚きと感動を与える観光コンテンツになり得ます。
まずは「どうせ見せても面白くないだろう」という思い込みを捨て、外部の人の視点で自社の現場を見つめ直すことから始めましょう。
秘訣2:地域の歴史や風土という「物語」を語る
あなたの製品やサービスは、なぜその土地で生まれ、育まれてきたのでしょうか。
その背景にあるストーリーは、観光素材に深みと説得力を与えます。
「この土地の水が美味しいから、うちの酒造りが始まった」
「昔、この地域で盛んだった織物技術を、現代のデザインに応用している」
製品や技術を単体で見せるのではなく、地域の歴史や風土と結びつけて語ることで、訪問者はその土地全体への興味を深め、あなたの事業のファンになってくれるでしょう。
秘訣3:単体で弱いなら、他業種と連携して「パッケージ」を作る
「うちだけでは体験として弱いな…」と感じる場合でも、諦める必要はありません。
近隣の事業者と連携することで、魅力は何倍にも膨れ上がります。
例えば、「農家(収穫体験)× レストラン(調理体験)× 宿泊施設(宿泊)」のように、複数の体験を組み合わせることで、半日〜1日楽しめる魅力的な「観光パッケージ」が完成します。
異業種が集まることで、互いの顧客を紹介し合えるという相乗効果も期待できます。
秘訣4:SNS時代の「撮れ高」を意識的に設計する
現代の旅行者は、常にスマートフォンを片手に体験を記録し、発信します。
この力を活用しない手はありません。
商品や場所、体験の中に、思わず写真や動画を撮りたくなるような「映える」ポイントを意図的に作りましょう。
美しい風景はもちろん、ユニークな仕掛けも効果的です。
参加者が自発的にSNSで発信してくれれば、それは何より強力な広告となります。
秘訣5:専門知識で“知的好奇心”をくすぐる
「学び」や「発見」も、立派な観光の目的です。
あなたの事業が持つ専門的な技術や知識は、最高の知的エンターテイメントになります。
なぜそうなるのか、どんな工夫がされているのか。
その仕組みや背景を丁寧に解説することで、参加者は深い満足感を得ることができます。
これは「知的体験型観光」と呼ばれ、特に探究心の強い層に強く響きます。
秘訣6:ターゲットを絞り、「ど真ん中」に刺さる企画を
思い切ってターゲットを絞りましょう。
「誰にでも楽しんでほしい」という思いは大切ですが、すべての人を満足させようとすると、結果的に誰の心にも響かない、ぼやけた企画になりがちです。
「都会で暮らす親子向け」「歴史好きのシニア夫婦向け」「ものづくりに関心のある外国人学生向け」など、具体的な人物像(ペルソナ)を設定することで、企画の解像度が上がり、本当に届けたい層に強くアピールできます。
秘訣7:作ったコンテンツを届ける「導線」を整える
どんなに魅力的な観光素材を作っても、その存在が知られなければ、そして予約や参加がしづらければ、誰も来てくれません。
コンテンツ作りと同時に、それを届けるための「導線」をしっかりと整備することが不可欠です。
- 情報発信:自社ウェブサイト、SNS(Instagram, Facebook, Xなど)、プレスリリース
- 予約・販売窓口:予約フォームの設置、旅行代理店との連携、地域の観光案内所や道の駅でのチラシ設置
これらの受け皿を整えることで、一過性のイベントで終わらせず、継続的に事業の柱として育てていくことができます。
成功事例から学ぶヒント
- 金属加工工場のナイトツアー
- 夜間に稼働する工場の光や響き渡る機械音が「まるで未来都市のようだ」とSNSで話題に。日中の姿とは全く違う幻想的な風景が、新たなファン層を開拓しました
- 地元の醤油蔵が開催する味噌づくり体験
- 日本の食文化に興味を持つ外国人旅行者向けに企画。「自分で作った味噌を国に持って帰れる」という体験がヒットし、地域のキラーコンテンツに成長しました
- 建設業者の「重機体験×BBQ」ツアー
- 「働くクルマ」に憧れる子どもを持つファミリー層をターゲットに設定。非日常の体験とレジャーを組み合わせることで、地域住民の交流の場としても機能し、企業のイメージアップにも大きく貢献しました
まとめ
観光は「業界」ではなく、誰もが持てる「視点」です。
「観光業ではないから」という壁は、自らが生み出している幻想にすぎません。
あなたの事業が持つ技術、歴史、人、そして日々の営み。
それらを「訪問者の視点」で見つめ直し、
「見せ方」「つなぎ方」「伝え方」を少し工夫する
だけで、それは地域を輝かせる唯一無二の「観光素材」に変わります。
観光素材づくりは、新たな収益源となるだけでなく、地域との関係性を深め、自社のファンを育てる絶好の機会です。
まずは、あなたの会社の“当たり前”の価値を、同僚や仲間と話し合うことから始めてみませんか?