【原点回帰】盛岡手づくり村の草創期の基本コンセプトを再確認してみた

盛岡市地域おこし協力隊ネタ

【原点回帰】盛岡手づくり村の草創期の基本コンセプトを再確認してみた

20/03/04

きのぷー
きのぷー

こんぬづわー、元・盛岡市地域おこし協力隊きのぷーです (*> ᴗ •*)ゞ

盛岡手づくり村は昭和61年5月に開業し、来年で35周年になります。そもそもどのようなコンセプトでスタートしたのかを伺う機会がありましたので、まとめてみました。是非最後までお付き合いください(^∀^)ノ

早速行ってみましょう!

【活動の記録】 この記事は、私が盛岡市地域おこし協力隊として活動していた当時の記録です。現在とは情報が異なる場合がありますが、当時の熱量や、地域課題に向き合ったプロセスをありのまま伝えるため、あえて修正せずに公開しています。私の「地域への向き合い方」の履歴書としてお読みいただければ幸いです。

1986(昭和61)年5月に開業した盛岡手づくり村が、そもそも草創期の頃にどのようなコンセプトを持って運営していたのかを探ります。

あらかじめご了承ください
平成5年頃の資料をもとにまとめてますので、今の状況にそぐわない部分があります

盛岡手づくり村 草創期の基本コンセプト

地域文化に根ざした 地域づくりの商品による生活提案 盛岡手づくり村

基本コンセプトを取り巻く6つのこと

  • 事業主・地域の制作条件
  • 社会的動向
  • 利用者のニーズ
  • 市場・競合条件
  • 対象地の条件
  • 市民等の動向

1. 事業主・地域の政策条件

  • 従来から盛岡市に存在している伝統工芸業のてこ入れを意図した「盛岡X村構想」(昭和49年策定、手づくり村設立構想の源流)が作成されており、それを実践的に進めたいという機運が高まってきたこと
  • その「村づくり」を観光業等の振興や総合的な地域振興にも役立てたいという複合目的があったこと

2. 社会的動向

  • 売上の低迷、後継者難等の課題を有する伝統産業のてこ入れと老朽化、狭隘な生産環境の改善や製作に伴って発生する公害等の関係で作業場の移転が急務であったこと
  • 画一的な工業化が進み、機械製品が多くなる中で、地方の文化、クリエイティブな文化に対する興味は高まり、かつそれらを継承することの要望が大きくなってきたこと

3. 利用者のニーズ

  • 価値観が多様化し、工芸品や手づくり製品に対する志向が高まってきていること
  • 旅行経験が増えるにつれ、テーマを特化させた旅行が増加してきており、その一環に工芸品等をテーマにした旅の要望が高まってきていること

4. 市場・競合条件

  • 繋・尾入野地域は盛岡市の中心部から車で20分の距離にあり、盛岡市民の準日常的利用が見込める立地であるとともに、小岩井農場とつなぎ温泉の中間点にあって、広域観光流動に乗りやすい立地条件にあること
  • 盛岡市には南部鉄器、南部せんべいを始めとする魅力的な伝統産業が多く存在していたにもかかわらず、そうした工芸等をテーマとした本格的な観光施設は殆ど無かったこと

5. 対象地の条件

  • 盛岡手づくり村の計画対象地は約5ヘクタールで、一部に盛岡市所有地を含み、地権者や地域の大きな協力等により、迅速な事業推進が可能であること
  • 当該地区は平坦な土地で造作が自由であるとともに御所湖に面しており、その眺望とともに岩手山のすばらしい眺望がどこからも得られる良好な景観環境にあること

6. 市民等の動向

  • 南部鉄器や南部せんべい等の伝統産業が盛岡市の産業的・文化的アイデンティティの一つになっていること
  • 従来からの手づくり製品に対する関心に加え、手づくり文化に対する市民等の関心がきわめて高まっていること

基本コンセプトの構成

ここからは手づくり村の骨格に関するお話。基本コンセプトの構成を取り巻く5つの要素について確認します

基本コンセプトの構成

  • 計画の目標
  • テーマ・イメージ
  • 主要構成施設
  • ターゲット
  • グレード

1. 計画の目標

盛岡市を中心にして存在する魅力的な伝統工芸業、南部せんべい等の手づくり商品製造業等に対するてこ入れのための拠点づくりを行い、工芸と食を組み合わせることによって地域固有の生活提案の場を創り上げるとともに、観光業等を始めとした個性的な地域づくりとその振興

2. テーマ・イメージ

展示する商品や導入する工房は伝統的手づくり商品に限定し、それを展示する施設や製作する工房も盛岡市を中心とした地域のイメージを表現したものとし、施設全体が「一つの商品・個性的な生活のアピール」となるようにする

3. 主要構成施設

  • 手づくり工房群:南部鉄器、南部せんべい等の手づくり業種の製作工房
  • 地場産業振興センター:本地区内で製造した製品をはじめ、盛岡広域市町村圏内で生産されている商品の展示・販売施設
  • 南部曲り家:当該地域固有の住居である南部の曲り家とそこでの生活を展示し、昔の知恵を学ぶ施設
  • イベント広場:各種イベントを開催する広場

4. ターゲット

  • 盛岡市民及び周辺地域等の住民と日帰り利用客(文化センター利用客+一般レクリエーション客)
  • 広域からの目的的利用客:本地区を目的として日帰り、もしくは滞在しながら訪れる客
  • 広域観光流動の立ち寄り利用客:小岩井農場やつなぎ温泉等を利用セットにして周遊しながら立ち寄り利用する利用客

※きのぷー注:文化センターとは今の盛岡劇場(旧谷村文化センター)のことを指していると思われる

5. グレード

商品をはじめ、施設、環境、そしてサービスすべての面で”本物志向”で、”わが国一流”を目指す

まとめ

以上は、平成5年頃の資料をもとにまとめたものです。現状にそぐわない部分が多いのではと思いきや、根本的なところは今に通じるところが多かった気がします。

手づくり村を取り巻く状況は四半世紀で大きく変わりましたが、草創期の初心を忘れず、時代のニーズに合わせて変化を遂げていただきたいものです。

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