地域おこし協力隊の募集記事を見て思うこと【元・盛岡市地域おこし協力隊】

地域おこし協力隊の話

地域おこし協力隊の募集記事を見て思うこと【元・盛岡市地域おこし協力隊】

24/05/04

きのぷー
きのぷー

こんぬづわー、元・盛岡市地域おこし協力隊きのぷーです (*> ᴗ •*)ゞ

今回は、日本移住・交流ナビ「JOIN」に掲載されている「地域おこし協力隊の募集記事を見て思うこと」。ズバリ、ライティングの良し悪しって大事だなーと思い、候補者の募集につながりそうなライティングについてまとめてみました。是非最後までお付き合いください(^∀^)ノ

早速行ってみましょう!

今日のお題:地域おこし協力隊の募集記事、ライティング次第で応募が変わる!

はじめに

日本移住・交流ナビ「JOIN」では、全国各地の地域おこし協力隊の募集情報が掲載されておりますが、募集情報を拝見しますと、ライティングの質に大きな差を感じます。

魅力的な募集ページを作っておられるケースもあれば、無味乾燥な説明に終始し、応募者の関心を引けるかな?と思うようなものもあります。

応募が集まる案件とそうでないもの、その違いは「伝え方」にもあるのではないかと考えます。

そこで今回は、「魅力的な募集ページを作るポイント」を、良いライティングと悪いライティングの具体例を挙げながら、効果的なセールスライティングのポイントを掘り下げていきましょう。

1. 良いライティングの特徴:応募したくなる記事とは?

優れた募集ページには、応募者の心を動かすストーリーや具体的な情報 が盛り込まれています。

特徴

ターゲットを明確に設定
「地方でスモールビジネスを始めたい方」「自然の中で暮らしたい方」など、応募者像を明確にする
例:「この町は、過疎が進む一方で、新しいチャレンジを求める人を待っています。そんな中、昨年移住した◯◯さんは…」

  • 悪い例:「地域活性化に興味のある方を募集」
  • 良い例:「地域資源を活かした商品開発に挑戦したい方、大歓迎!」
    → どんな人に来てほしいのかを明確にすると、「自分に向けた募集だ」と気付きやすい

ストーリー性がある
「この町は、過疎が進む一方で、新しいチャレンジを求める人を待っています。そんな中、昨年移住した◯◯さんは…」といったように、感情に訴えかける
例:「この景色が、あなたの日常になります」と写真を添える

  • 悪い例:「〇〇町は人口減少が課題です」
  • 良い例:「かつて活気のあった商店街。今も残る〇〇屋の店主さんは『もう一度、人が集まる場所にしたい』と願っています。」
    地域の課題を「可能性」として伝えると、共感が生まれる

ビジュアルと文章の連携
魅力的な写真や動画を活用し、文章だけでなく視覚的にも惹きつける

具体的な役割や期待されることが明確
「地域の魅力を発信してほしい」よりも「SNSで週3回以上、地元イベントの情報を発信する」など、業務内容を具体的に示す
例:「月に1回、地域の方と意見交換会を開きながら、地域産品のEC販売を拡充していきます」

  • 悪い例:「地域の魅力を発信する仕事です」
  • 良い例:「SNSで週3回、地元イベントの情報を発信し、地域の人と協力して観光ガイドツアーを企画します。」
    → 応募者が「自分にできるか?」を判断しやすくなる

移住後の生活のイメージが湧く
「家賃1万円の空き家をリノベーションして住めます」「スーパーは徒歩5分」など、リアルな生活環境を提示

  • 悪い例:「住宅支援があります」
  • 良い例:「商店街の近くに、家賃1万円の空き家をリノベして住めます。徒歩5分のスーパーでは、新鮮な地元野菜が並び…」
    → 「実際に暮らしたらどうなるか?」が見えると、不安が減る

押し付け感がない
「地域のために頑張ってください!」ではなく、「あなたの経験を活かして、地域と一緒にチャレンジしませんか?」と寄り添う表現

事例:木津川市(京都府)

ライティングが上手な自治体の特徴として、京都府木津川市の事例をご紹介します。

  • ターゲット設定と具体的な役割の明示
    「ライティング・コミュニケーター」を募集し、昭和から令和までのニュータウン「南加茂台」の歴史や魅力を冊子として発信するという明確な役割を提示
  • ストーリー性と地域の魅力の強調
    「昭和世代が元気に活躍する京都のニュータウン『南加茂台』」といった表現で、地域の歴史と活気を伝え、ストーリー性を持たせている
  • 具体的な活動内容と期待されるスキルの提示
    取材や交流を通じて「南加茂台ならではの物語」を集める活動内容や、必要なスキル(パソコン操作、コミュニケーション能力など)を詳細に記載することで、具体的な活動内容と求められるスキルを明示

2. 悪いライティングの特徴:応募が集まらない理由

ライティングの質が低いと、せっかくの魅力も伝わりません。

特徴

ターゲットが不明確
「地域活性化に興味のある方を募集」とだけ書かれ、誰向けなのか、どんな人が適しているかが伝わらない

無味乾燥な事務的表現
「地域おこし協力隊を募集します。任期は3年。業務内容は以下のとおりです。」といった公告のような文章で、感情が動かされない→ 興味を持てる要素がない!

課題感が伝わらない
「地域の活性化をお願いします」では、何をどう活性化するのか分からない
「関係人口を増やします」だけでは、具体的にどうするのか説明がない

写真や動画がない、または魅力的でない
魅力的なビジュアルがない
風景写真ばかりで、(協力隊員としての実際の)活動の様子や人々の表情が見えない
テキストだけ では、移住後のイメージが湧きにくい

メリットや支援が不明確
「住宅支援があります」とだけ書かれ、詳細が分からない
例:「住宅支援があります」→ どんな家? どのくらいの補助?

やらされ感が強い
「地域のために頑張ってください!」「地域の未来はあなたにかかっています!」とプレッシャーを与える表現
プレッシャーが強すぎると、応募のハードルが上がる。

事例

ライティングが下手な自治体の特徴と事例を1つあげます(名前は伏せます...)

  • 具体性の欠如と一般的な表現
    活動事例紹介で、「地域おこし協力隊を採用し、〇〇(地域名)の魅力を発信してもらっています」とだけ記載。具体的な活動内容や期待される成果が明示されておらず、抽象的な表現にとどまっている
  • 地域の課題や魅力の説明不足
    活動内容や期待される成果が具体的に書かれておらず、応募者が何をすればよいのか分からない。地域の現状や課題、魅力についての詳細な説明がなく、応募者が共感しにくい内容

3. 効果的なセールスライティングのポイント

地域おこし協力隊の募集ページは、応募者に「この自治体で活動したい!」と思わせるセールスライティングの技術が不可欠です。以下のポイントを押さえることで、応募率を高めることができます。

①共感を生むストーリーを作る

  • 「なぜこの地域に協力隊が必要なのか?」を具体的に語る
  • 住民や過去の協力隊員のエピソードを交えて、移住後のリアルな生活を描く

②「応募することで得られる価値」を明確に

  • スキルアップ、地域とのつながり、新しいライフスタイルなど、協力隊としてのメリットを伝える

③ 5W1Hを意識した具体的な業務内容を書く

  • 「何を(What)、誰と(Who)、どこで(Where)、なぜ(Why)、いつ(When)、どうやって(How)やるのか?」を説明する

④視覚的に訴える

ビジュアルを活用し、応募者の想像力を刺激する

  • 協力隊の活動風景、移住後の生活の写真、地域のイベントの様子などを掲載
  • 活動の様子、地域の暮らし、協力隊の先輩の姿を 写真や動画 で見せる

⑤ 応募までのハードルを下げる

  • 「まずはオンライン相談会に参加してみませんか?」と応募前の接点を作るなど、いきなり応募しなくてもよい仕組みを作る

4. 募集記事のタイトルについて

募集記事のタイトルについても触れておきましょう。

一般的に、求人情報を発信する際、タイトルの付け方で応募率に大きな影響を及ぼします。候補者が思わず応募したくなるタイトルの付け方にも工夫の余地がありそうです。

「(自治体名)地域おこし協力隊募集」だけでは不十分?

「〇〇(地域名)地域おこし協力隊募集」とだけ書かれていると、他の地域の募集との違いが分かりにくい

「〇〇市地域おこし協力隊募集」というタイトルでは、情報の具体性が欠けており、求職者が「この仕事で何ができるのか」「どんな魅力があるのか」をイメージしにくいという問題があります。

それに対して、「【移住支援あり】美しい棚田を守る仕事!〇〇市で地域おこし協力隊を募集」といったタイトルなら、どんな仕事なのかが明確になり、興味を持ってもらいやすくなります。

魅力的なタイトルを作るポイント

地域おこし協力隊の募集タイトルを魅力的にするためには、具体的な活動内容や地域の特色を明確に伝えることが重要です。一例にはなりますが、以下の3つのポイントを押さえると、応募者の関心を引きやすくなります。

1. 独自のネーミングで興味を引く

一般的な「地域おこし協力隊」ではなく、独自の名称を用いることで、応募者の関心を高めることができます。

例:秋田県羽後町
「まちの広報担当」「まちの人事担当」といった具体的な役割名で募集を行っています

2. 具体的な活動内容を明示する

募集タイトルに具体的なミッションやプロジェクト名を含めることで、応募者は自身のスキルや興味と照らし合わせやすくなります。

例:岡山県美作市
「製材技術を習得し木のスペシャリストとして商品開発・販売企画をしてみませんか?」という具体的な活動内容をタイトルにしています

3. 地域の魅力や特色を強調する

地域ならではの魅力や特色をタイトルに盛り込むことで、応募者の興味を引くことができます。

例:「伝統的な◯◯祭りの復興と新たな観光資源の創出に挑戦!」「地元の◯◯を使った新商品開発で地域ブランドを確立!」

この章のまとめ

地域おこし協力隊の募集をする際、「(自治体名)地域おこし協力隊募集」だけでは応募者の興味を引くには不十分です。

これらの工夫を取り入れることで、地域おこし協力隊の募集タイトルはより魅力的になり、応募者の関心を高めることが期待できます。

地域での仕事を求める人に魅力を伝え、一緒に地域を盛り上げる仲間を見つけるためにも、ぜひタイトルの工夫を取り入れてみてください!

まとめ:ライティングで地域の魅力を最大限に伝えよう!

地域おこし協力隊の募集ページは、ライティング次第で応募者の数が大きく変わります。良いライティングをする自治体は、

  • ターゲットが明確で、ストーリーがある
    ターゲットを明確に設定し、ストーリー性を持たせている
  • 生活や仕事の具体的なイメージが湧く
    業務内容を具体的に書き、移住後の生活をイメージしやすくしている
  • 応募者のメリットを明確にし、押し付けがましくない表現を使っている
  • 地域の魅力を前向きに伝える

一方で、悪いライティングの自治体は、

  • 文章が事務的で味気ない
  • ターゲットが不明確
  • 業務内容が抽象的で曖昧、魅力が伝わらない
  • 写真や動画がなく、視覚的な訴求力に欠ける

地域おこし協力隊の成功は、応募者の動機付けが大きく影響します。

その意味からも

「いかに魅力を伝えられるか」

にかかっています。

ぜひ、今回のポイントを活かして、応募者に

「ここで活動したい!」

と思わせる募集記事を作りましょう!

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